ルームメイトが飼っている猫達。          

vol.4
TVについて思ったことは…
 超大国であるアメリカではテレビのチャンネル数がローカル、ケーブルをあわせ、優に100を超えるほどある。ニューヨークのような大都会ならまだしも、西部の片田舎のような所は身近に娯楽がないのでテレビがその役目となっている。そういったこともありケーブルテレビの存在は日本とは比べ物にならないほど大きく、また普及している。しかし受信料のかからないローカルは5,6局ぐらいと日本よりも少なく、貧しい人々にとってはケーブルは少々高い買い物となっている。日本のパブリック・テレビはアメリカにもあり、コマーシャルがないので視聴者の寄付金に頼っているところは一緒であるが、アメリカでは寄付金は免税の対象になるらしい。

 ケーブルのサービスはベーシック、スタンダード、プレミアム、ペイパービュー等がある。基本的にはいくつかのチャンネルがセットになっていて、チャンネル数を増やしたければプレミアムの中から見たい局を選び契約をするようだ。ペイパービューは映画やボクシングのビッグマッチなどを見るごとに料金を払うシステムのことだ。このペイパービューは今、アメリカのボクシング界において選手、試合の人気のバロメーターとなっている。

   ケーブルの中にはスパニッシュ、チャイニーズ、コリアンそして日本人のためのチャンネルもある。日本語のプログラムは一日一時間ほど行なわれており、日本のニュースやドラマなどが放送されている。料理専門のチャンネルなどもあり、そこでは「料理の鉄人」が人気を得ていたようだ。今アメリカで流行っているオーディション番組などは日本のプログラムからヒントを得たに違いない。私がアメリカのテレビを見ていて思ったのはどの番組も似通っていて、日本と比べるとどこか面白みに欠けることだった。

 私はアニメがかなり好きで、日本では多くの無駄な時間と、貴重な時間をアニメを通して過ごしてきた。そんな私から見るとアメリカのアニメもまたどれも似通った絵や内容で、子供とティーンエージャーにむけた物ばかりっだった。アメリカにはやはりアニメ専門のチャンネルもあり、そこでは日本のアニメも多く放送されている。「ポケモン」や「ドラゴンボール」などの戦い物がほとんどで、やはり子供の見たいものはどこでも変らないものだと感じた。他にも日本で深夜に放送されていたものや、「ルパン三世」などもやっている。ルパンは登場人物の似ているため最初は笑ってしまった。このような子供向けのアニメの多いアメリカで宮崎駿夫氏がアカデミー賞を獲得した事はとてもうれしかった。私は日本のアニメーションに対し、ある種の誇りを持っている。

 スポーツのチャンネルはとても多く、バスケ、野球、フットボール、ホッケーなどの四大スポーツから、テニス、ゴルフ、カーレースや、ビリヤードなどもやっていて、各競技シーズンにあわせて放送している.大学スポーツも人気が高く、特にバスケはNCAAと呼ばれ、日本の高校野球のような盛り上がりだ。ボクシングもまた数多く放送されていて、、週末になると多いときには一日に三局もそれぞれ試合を放送する。多くが世界戦や、ビッグネームの試合ばかりで、ノンタイトル戦の前座が世界戦のときもあった。ラスベガスでは観客はメインになるまでギャンブルをしている者が多いため前座であってもれっきとした世界戦であるにもかかわらず、空席がかなり目立ち、リングと観客の間に何か溝を感じた。

 アメリカ人はスポーツの成績や個人記録などの細かい数字が好きである。それはNBAを昔から見ていたので知っていたが、ボクシングでも数字でパンチを計算しているのをしらなっかた。パンチの打った数から、当てた数、その確率からさらにジャブの数と、パワーパンチまで表していたのさすがボクシングのメッカ、アメリカだと思った。スポーツ界そしてボクシング界が今、真剣に考えなければならないことだろう。

   日本でボクシングの放送枠は年を追うごとに減少している。しかしこれはボクシングに限らず、日本のスポーツ全般にいえる事だ。インターネットの普及によりさらに過熱した視聴率争いで、数字の取りにくいスポーツは押し出され、バラエティが大半を占めている.その中デジタル放送が2000年十二月に開設され、今ようやく日本のテレビ界も新たな可能性を探り始めている。スポーツ界も今、真剣に考えなければならないのかもしれない、観客の見たいものとは何か?ということを。

               (文と写真:中屋 一生)



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