![]() 写真はルームメイトのアレックス。彼のファションは個性の塊であ る。 vol.5
Stare at inside |
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日本の人はニューヨークのファションと言えばどのようなものを想像するだろう。
やはり皆洒落ていて、センスもよく、自由なイメージがあるかもしれない。他の人が
どう思ってるかは分からないが、私はニューヨークというところは、地区ごとにさま
ざまな国の者が固まって生活しているため、服装も様々でひとくくりには出来ないと
思っている。だから決して皆が洒落ているとも思えないし、センスが良いとも感じな
かった。
まずアメリカの10代、20代の多くはダボダボのヒップホップスタイルの服を着 ている。特にアフリカアメリカンの男は殆どがそうだ.私はアフリカアメリカンばか りがいる地域に住んでいるため、常に彼等を見ているが本当に皆同じかっこうをして いる。私はヒップホップも好きだし、彼等のスタイルも嫌いじゃない。似たような格 好をするときもある。しかしこうも皆が同じなのを眺めていて不思議に思う。何故彼 等には他のスタイルが浸透しないのだろう? ヒップポップを愛しているだろうし、自 分達から生まれたスタイルに誇りも持っているだろう。しかし彼等にはそれぞれの個 性が感じられないのだ。それは彼等の服装に限らず、普段の生活、物の考え方がなお そう思わせているのかもしれない。このことは思うことが色々とあるので次の機会に 書こうと思う。 一方女性は男性と比べ、ピタピタとした服を着ている。年齢を問わず皆とにかく派 手で、特にアフリカアメリカン、スパニッシュのおばさん達は自分の子供が着るよう な服を普通に着ている。太っていても体のラインなど気にせず、ものすごいかっこう の人ばかりだ。センスが良いとは思えないがある意味、どの年齢になってもファッ ションを楽しんでいる姿はとても好ましい素晴らしい事だと思える。 ソーホーといえば芸術の中心地として有名なだけに、やはり集まる人々も洒落てい るが、近年はミッドタウンのようにブランド店が店を構え一昔前とは大分変わってし まったようだ。たしかにショッピングにきている観光客が多くいるように見えた。お そらく日本人の思い浮かべるニューヨークのファションはビレッジあたりにいる人々 のことだろう。私はそうだった。ここでは様々なファションの者が個性豊かにいて、 眺めているだけでも楽しめる場所だ。音楽、美術などで志をもった者の多くがこの地 に訪れ、たがいを刺激しあっているのだろう。 ニューヨークの中でも日本人はかなりファションのセンス、レベルが高いとここへ きて私は感じた。しかしそれは日本人がファションに時間と多くの金を費やしている からではないかととも思っている。少なくとも日本の特に東京に住んでいる若者はそ うだった。日本にいる時、私は若者のそういうところが嫌だった..服や音楽に興味 があるのは私も一緒だが、彼等の場合それが全てになってしまっているような気がし た。目標を持たぬものが手にした金は、全てが遊びへと流れ、時が経つにつれ、ムダ なものへとなってしまっている。いやむしろそれが目標になってしまっているのか・ ・・。 今回はファションのことについて自分の中で思っている事を少し書いてみたが、日 本人は服装から相手を判断しすぎているのではないかと私は感じた(やはり人の目を 気にするあまりにか)。自分もその傾向が以前強かったため、相手の中身を見ようと することも少なく、自分自身も中身のない人間だった。しかしここでは周りの人間は 気にしないという者のばかりだ。彼等が触れるのは私の内の部分だった。私は今自分 に触れ、そしてと語り自分というものを探している。
(文と写真:中屋 一生)
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