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2006.11.4(土)東洋大平洋S・フェザー級タイトルマッチ/ダイナミックグローブ
会場:後楽園ホール
■■■東洋大平洋S・フェザー級タイトルマッチ■■■

S・フェザー級 12R
東洋大平洋S・フェザー級8位
村上 潤二

vs
東洋大平洋S・フェザー級チャンピオン
本望 信人(角海老宝石)
偶然のバッティングによる負傷判定負け
3-0(88-85、88-83、88-83)
青枠の画像はクリックで拡大画像が見られます。

  8月に負傷引分となった東洋太平洋Sフェザー級8位村上潤二選手[15勝(7KO)3敗2分]が、初のタイトル戦に挑みました。
対戦相手はWBC7位WBA2位の東洋太平洋Sフェザー級王者本望信人選手(角海老宝石)[28勝(5KO)4敗2分]でした。


1R いきなり村上選手は右フックをひっかけていくと、左ストレートをクリーンヒット。チャンピオンは腰がくだけロープに捕まりダウンを回避、早くも会場が大きく沸いた。
その後も村上選手は右ジャブを伸ばしながらボクシングを展開し、終盤にチャンピオンがワンツーを繰り出していくが、村上選手も左ストレートを上下に伸ばしてヒットを奪った。

2R 身長で劣る本望選手は、距離を詰めて左右ボディを叩いていく。
村上選手は左ストレートをボディにヒットすると、左ストレートをクリーンヒットする。
しかし、チャンピオンは接近するとショートの連打でヒットを奪う。
お互いディフェンスがよくクリーンヒットのなかなか出ない展開ながら、最後にチャンピオンが右ストレートをヒットし、手数でチャンピオンが上回った。

3R テクニックのせめぎ合いでパンチの当たらない中、チャンピオンはワンツーを浅くヒットしていく。
村上選手の左ストレートをよく伸ばしていくが、1Rにクリーンヒットされたチャンピオンは早くも修正し右のグローブでパーリングし、叩き落していくと細かい連打をヒットしていく。
後半に村上選手は右フックを立て続けにヒットしたが、チャンピオンも右を返していった。

4R 序盤、攻めに対して村上選手はブロックをして凌いでいくが、チャンピオンはコンビネーションから左フックをヒットする。
中盤に村上選手はフェイントから左ストレート、右フックをヒットする。
しかし、チャンピオンも右ストレートをヒットするとラッシュし更に左フックをヒットする。すると続けてチャンピオンは右ストレート、左フックをヒットした。
後半に村上選手は左ストレートをボディにヒットするが、のこり10秒チャンピオンの左フックがクリーンヒットすると村上選手が大きくぐらつき、チャンピオンが詰めに入ったがゴングに救われた。 

5R チャンピオンがワンツーをヒットしていくが村上選手も右フックをクリーンヒットする。
中盤にもチャンピオンがワンツーをヒットするが、再び村上選手は右フックを返していく。
すると村上選手は右フックから左ストレートをヒットし、終盤にも右フックをヒットした。 このラウンドはチャンピオンのヒットが少なかった。

6R チャンピオンは高速のジャブを突いていくが村上選手が右フックをダブルでクリーンヒットする。
しかし、チャンピオンも右フックをクリーンヒットすると左フックもヒットする。
中盤、チャンピオンは右ストレートから左フックをヒット、終盤にも左フックをクリーンヒットしロープに詰めるとパンチをまとめた。

7R 村上選手が右フックを浅くヒットすると更に右フックをクリーンヒットし、チャンピオンは左目付近をカット、パンチによる傷と判断される。
中盤、チャンピオンは細かく3つまとめていくが、村上選手も右フックを返す。
傷を負ったチャンピオンは勝負を急いできたのかパンチをまとめてくり出していくが、パンチを見切る村上選手はカウンターで左ストレートをヒットした。

8R 村上選手は左アッパー、右ボディとこれまでにない攻めを見せる。しかし、チャンピオンは的確にワンツー、フックとヒットを奪っていく。
すると、ダメージに蓄積か村上選手の上体が立ってしまい反応が鈍くなると、チャンピオンの攻撃が冴えてワンツーから左フックをヒットされてしまった。

9R 足の動かなくなってきた村上選手であるが、押し負けないように前に出るなど懸命に対抗していく。しかし、1分にチャンピオンの右ストレートがヒットする。
それでも、村上選手は左ストレートをボディに突き刺すと更に右フックをクリーンヒットした。そして、この際にチャンピオンは新たに偶然のバッティングでカットする。ドクターチェックの末試合がストップされ結末は負傷判定に持ち込まれた。

ディフェンスマスター同士の対決となった試合の採点は85−88、83−88×2人の0−3で村上潤二選手は判定負けを喫しタイトルを奪取することが出来ませんでした。

チャンピオンは世界ランカーらしく序盤にあわやダウンという展開ながらも、細かいショートパンチで的確にパンチをヒット、途中からは村上選手の左ストレートを封じるという素晴らしい選手である。

一方、村上選手はキャリア最大の強敵との対戦でパンチがなかなか当たらず、チャンピオンのペースに持ち込まれてしまったという印象である。要所でクリーンヒットを奪うなど見せ場を作ったが、追撃を許さないチャンピオンの牙城を崩すまでには至らなかった。

初のタイトルマッチを負傷判定という結果で敗れてしまった村上潤二選手の戦績は、15勝(7KO)4敗2分となりました。

文:マニアック班長

 




バンタム級 8R

市川 和幸

vs
日本バンタム級8位
木嶋 安雄(角海老宝石)
引き分け(77-75,76-77,77-77)

青枠の画像はクリックで拡大画像が見られます。

  3月に大沢選手(草加有沢)を大差判定で下した市川和幸選手[8勝(3KO)1敗1分]が、日本ランカーへ挑戦しました。
対戦相手は日本バンタム級8位、木嶋安雄選手(角海老宝石)[19勝(5KO)9敗2分]で日本、東洋と3度のタイトル挑戦経験のあるベテランファイターでした。


1R 序盤、木嶋選手の右ストレートがヒットしたが、市川選手は左ジャブを使いながら右のダブルにレバーブローをヒットすると中盤にワンツー、ボディとヒットを追加していく。
後半になると木嶋選手はプレッシャーを強めてパンチを振るっていくが、市川選手はステップバックを使いかわすとワンツー、ボディと攻めていき文句のないスタートを切った。10−9

2R 市川選手の左右ボディがヒットするが、木嶋選手がガードを固めてプレッシャーを強めると左右フックを上下に振り回しヒットしていく。
市川選手はジャブから右アッパーと木嶋選手の突進を止めにかかるが、木嶋選手は右フックをヒットする。 残り1分にも木嶋選手は右フックをクリーンヒットし、更に右ストレートもクリーンヒットした。
終盤、市川選手はボディから右ストレートで反撃したが、木嶋選手のプレッシャーはとても強かった。 9−10

3R ジャブから右ストレートとワンツーで組み立てていく市川選手に対して、木嶋選手はガードを固めて前進していく。市川選手は細かい連打で応戦していくが木嶋選手はヒットを許さない。
中盤になると木嶋選手は左右フックをクリーンヒットしていき市川選手も右ストレートを返すが、木嶋選手は力強いボディをめり込ませていった。 9−10

4R このラウンドは市川選手の左ジャブが冴える。木嶋選手のプレッシャーはキツイが、市川選手も迎え撃ち左ジャブからコンビネーションでパンチを散らすと左ボディをクリーンヒットする。
中盤に木嶋選手の左フックがヒットするが、市川選手は右アッパーから3つまとめていった。
終盤に木嶋選手の左右ボディがヒットするが、市川選手が全体的にラウンドを支配した。
しかしながら木嶋選手は再三バッティングの注意を受けているが、プレッシャーが厳しい証拠である。 10−9 

5R 市川選手が左右ボディ、そしてカウンターでの右ストレートをヒットする。
しかし、中盤になると木嶋選手が右ストレートをヒットし、更に左フック、右ストレートをヒットする。攻撃を強める木嶋選手は詰めて行くと左右フックのボディ攻撃を再三ヒットしていき、市川選手も右ストレート、左ボディの攻撃を見せるが終盤には木嶋選手が左フックをヒットしてパワーで押し切られてしまった。 9−10

6R 市川選手が左ジャブを出していくが 木嶋選手はガードを固め頭を振りながら攻め手をうかがう。
中盤、木嶋選手の前進をかわしながら市川選手はスイッチして左ストレート、右ストレートをヒットしていく。
相変わらず木嶋選手のプレッシャーは強く構わず前進していくが、市川選手は的確にパンチをヒットした。
終盤に木嶋選手の左フックがヒットしたが、市川選手は細かくヒットしていった。 10−9

7R 木嶋選手の入り際に、市川選手は右を合わせていく。 木嶋選手の突進に対して市川選手は右ストレート、左アッパーをヒットすると、コンビネーションから右ストレートをクリーンヒットする。
その後も、木嶋選手が入ってくるところへ再三右ストレートをクリーンヒットしていった。
終盤、木嶋選手の左フックももらってしまうが、最後はカウンターで右フックをボディへクリーンヒットし右ストレートもクリーンヒットした。 10−9

8R 市川選手はボディから右ストレートをヒットすると、細かいながらも右ストレート、左フックをヒットしていく。
木嶋選手も右フックをヒットするなど前進を止めず、左右フックを振り回していく。
木嶋選手の圧力をかわしながらパンチをまとめていく市川選手は、終盤に右アッパーで木嶋選手のアゴを跳ね上げてぐらつかせ試合終了となった。 10−9

市川選手のスピード、木嶋選手のパワーが激しく交錯した試合の採点は77−76、75−77、77−77の1−1で引分となりました。

お互いの持ち味がぶつかり、どっちにつけても良いようなラウンドがいくつもあり、ドローにしたジャッジも計算上10−10をつけたラウンドが2つというクロスゲームだった。それだけに激しい試合で、観客は非常に楽しめた試合だったと思う。普段、感情を表に出さない市川選手が、かなり悔しい表情をしていた。これは次回に期待の出来る表情だったと思う。

惜しくもランカー越えを果たすことが出来なかったが、スピード、テクニックが日本のトップレベルにあることを証明した市川和幸選手の戦績は8勝(3KO)1敗2分となりました。

文:マニアック班長